みなさん、こんにちは、トレードタイムの平野朋之です。ご依頼をいただき、こちらのノックアウトオプション研究所さんの方で、不定期で記事を書くことになりました。よろしくお願いいたします。
あまりにも短期的すぎないスキャルピング手法が良いのでは
さて、ノックアウトオプションの商品性を考えると、そんなに広い値幅を狙わないスキャルピングやデイトレードが良いと思います。損切り幅が狭いほど、資金効率が良くなり、いわゆるハイレバレッジなトレードができるからです。
ただ、他のFX会社よりは少しスプレッドが広いので、数pipsを狙うような極端に短時間のスキャルピングはあまり向かないでしょうね。10~20pips程度は狙いところです。
トレードのスタイル | スキャルピング |
表示テクニカル | 期間40の単純移動平均線、期間2の高値と安値の移動平均線 |
狙い目の通貨ペア | ドル円、ユーロドル、ユーロ円、ポンド円、ポンドドル、豪ドル米ドル |
時間足 | 30分足 |
ポイント | 大きな流れが一度生まれると、複数のトレードチャンスがある |
というわけで、今回ご紹介するトレード手法のアイデアは、上のようなものになります。こちらをベースに、相場に合わせて新たな条件を追加するなどして、より発展させていってみてください。
この手法で使うテクニカルインジケーターは?
この手法で使うインジケーターは3種類です。なお、チャート分析の環境はMT4、TradingViewなど何でも良いです。もちろん、IG証券やFOREX.comのノックアウトオプション純正でやるのが1画面で済むのでベストですが、もっと慣れている環境があるならそちらでも構いません。
それでは表示するインジケーターを1つずつ紹介していきます。
①期間40の単純移動平均線(SMA40)
一般的な移動平均線を40期間を表示します。移動平均線は21や200などが有名なパラメーターですが、私は40くらいの設定が好きです。この設定ですと、急激すぎず、ほどよい期間の平均を取ってくれて、個人的にはトレンドに乗りやすいと感じています。
②期間2の【高値】単純移動平均線(SMA2)
SMAという点は①と同じで期間が2と短くなっています。さらにこの移動平均線のポイントは高値の平均であるということ。①のように、一般的に平均線は終値で計算しますが、ここでは高値の移動平均線となります。
MT4ならこういう設定になります。適用価格が「High」です。
③期間2の【安値】単純移動平均線(SMA2)
同じように、期間2の安値の移動平均線も表示させます。
MT4だとこういう設定になります。
ここまで表示すれば、分析環境の準備は完了です。全部出すと上のようなチャートになります。
トレードの流れ
まずは、ドル円、ユーロドル、ユーロ円、ポンド円、ポンドドル、豪ドル米ドルといった狙い目通貨ペアの30分足を表示して、上記のテクニカル分析を表示させてください。
①40SMAとローソク足の位置関係でトレンドを判断する
40SMAより上をローソク足が推移していれば買いのみ、下を推移していれば売りのみとなります。
このように、SMA40だけでざっくり環境認識をします。
なお、上のチャートの売りと買いの中間にあたるSMA40とローソク足が何度もクロスしているような状態では、まだトレンドが出ていないと判断して、あまりやらないほうがいいでしょう。このようなタイミングではSMA40に角度がないことも覚えておきましょう。
②【安値】SMA2にタッチしたら買い、【高値】SMA2タッチで利食い
ここからは買いの手法で解説していきますが、売りでも考え方はまったく同じです。
安値の移動平均線にタッチしたら買い、高値の移動平均線にタッチしたら売りとなります。
なお、ノックアウトオプションなので、ノックアウトレベルを先に決めなければいけません。次の項目で損切りルールを解説していますが、SMA40が基準になります。買いの場合なら、SMA40の少し先になる価格にノックアウトレベルを置いておきましょう。実際は、ノックアウトレベルに到達して自動損切りになる前に、手動で成行ロスカットすることになります。
③SMA40にタッチしたら損切り
すでに解説した通り、SMA40タッチで買いポジションをロスカットします。
SMA40を本格的に割り込むと、上昇の流れが下降に転じる可能性があるため、その前に早めに逃げます。
ノックアウトレベルについて
エントリー時にノックアウトレベルを決めてからポジションを持つのが、ノックアウトオプション一番の特徴です。この際にいくつか注意点があります。
ノックアウトレベルをSMAより手前に設定しない
ルール通りこの手法アイデアを実行するなら、SMA40タッチで損切りになります。このときノックアウトレベルがもっと手前にあると、SMAに触れる前に損切りになってしまい、ルール通りに実行できません。
チャート上でSMA40の価格を確認し、それよりも少し先にノックアウトレベルを設定するようにしてください。
ノックアウトレベル到達まで粘らない
同様にルール通りやるなら、SMA40に一度触れたら手じまいです。損切りしたくないからといって、ノックアウトレベルまで粘らないようにしましょう。
まとめ
トレンドが強いときには複数回の利食いチャンスがある手法です。逆にトレンドが弱いと何度も負けてしまうかもしれません。エントリーチャンスが多い手法だからこそ、SMAの傾きやローソク足の流れが綺麗な通貨ペアを選ぶと、うまくいきやすいでしょう。がんばってみてください。