この記事のテーマは、ノックアウトオプションの保有期限です。持ち続けられるのは、あくまで「最長で1年」である点に注意が必要です。
ノックアウトオプションではいずれ強制決済される
ノックアウトオプションはFXのように無期限にポジションを持ち続けられず、期限が来ると強制的に決済されます。
このとき、「ポジションの保有期限は最長で1年間です」という説明がされますが、あくまでシステム上一番長くて1年であり、実際に取引できるのはもっとすぐに期限が来る銘柄となります。
2020年5月8日時点の保有期限を見てみると…
IG証券の場合
普通に銘柄一覧からドル円のノックアウトオプションを買おうとすると、2020年8月が期限であることが書いてあります。
FOREX.comの場合
こちらは2020年11月までしか保有できないことが書いてあります。
ポジション保有期限詳細情報の見方
IG証券の場合
銘柄のチャートの右側にある、「i」という小さな情報アイコンをクリックします。
精算日が2020年8月3日であり、8月4日の0時30分が最終決済のタイミングであることが明記されています。
FOREX.comの場合
銘柄右の▼をクリックし、「マーケット360 チャート、銘柄情報」をクリック。
「評価基準」のタブを開くと、2020年11月28日の5時が保有期限であり、その時間に決済されることが書いてあります。
つまり、長期トレードには向かないという結論に
FXならスワップを狙ったり、月足レベルの大きなトレンドを取るために、数年同じポジションを持つ戦略も有効ですが、ノックアウトオプションには向かない考え方であることが分かります。
一般的な理解では1年間の保有ですが、今回の調査ではIG証券は3ヵ月後、FOREX.comは6ヵ月後には強制決済ですから、長期戦略はもとより不可能ということに。
やはりノックアウトオプションは、高い資金効率を活かした短いサイクルのトレードが向いているということになりますね。