IG証券ってどういう会社なんでしょうか?このブログではノックアウトオプションや株価CFDなど、IG証券で利用できるサービスや商品にクローズアップしてきましたが、この記事では株式会社としてのIG証券のアウトラインに迫っていきます。
IG証券株式会社は世界15カ国かつ31.3万人の顧客を抱える証券会社
IG証券は1974年にイギリスで設立され、世界15カ国31.3万人(2022年9月現在)の顧客がいる証券会社です。
2008年には日本市場へ参入しており、FXだけでなく債券や株価指数など幅広い商品を取り扱っています。そのため、初心者だけでなく上級者からの評価も高い証券会社です。
IG証券株式会社では多くの金融商品を取引できる
IG証券の特徴の1つが、さまざまな金融商品を取引できる点です。そこで、IG証券がどのような商品を取引できるのか特徴を見ていきましょう。
取扱商品 | 特徴 |
FX | 約100種類の通貨ペアを取引できる |
株価指数CFD | 日経平均やダウ平均などの株価指数を24時間取引できる |
株式CFD | 国内外12,000以上の銘柄を1株からCFD取引できる |
商品CFD | 金・原油・コモディティなど約70種類の商品をCFD取引できる |
バイナリーオプション | 一定時間後にレートが指定したレートを上回るのか下回るのか予測する |
ノックアウトオプション | 原資産価格が指定したノックアウト価格に到達すると自動的に決済される |
IG証券で取引できるのは、FXだけではありません。株価指数CFD、株式CFDなど多種多様な商品を取引可能です。
加えて、IG証券では、一部の証券会社でしか取り扱われていないバイナリーオプションやノックアウトオプションといった商品も提供しています。
両者とも似たような商品ですが、代表的な違いは利益が限定されるかどうかです
取り扱い商品 | 利益 | 損失 |
バイナリーオプション | 限定的 | 限定的 |
ノックアウトオプション | 無限大 | 限定的 |
バイナリーオプションは利益も損失も購入時点で決まっています。
一方、ノックアウトオプションの損失は購入時点で決まっているものの、利益に制限はありません。満期日まで利益が増え続ける可能性があります。
ノックアウトオプションについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
IG証券株式会社で取引するメリット
ここからは、IG証券株式会社で取引するメリットを紹介します。順番にそれぞれのメリットについて見ていきましょう。
スマホからかんたんに取引ができる
IG証券では、スマホのアプリからでもかんたんに取引ができます。口座の切り替えや銘柄検索もスムーズにできるので、すぐに取引したい商品を探せます。
操作性も良く、家に居ないときでも、手軽に取引を楽しめます。さらに、取引やチャート分析だけでなく、口座開設や入出金も可能です。
取扱銘柄が17,000種類もある
IG証券のメリットは、17,000種類もの取り扱い銘柄がある点です。
まず、FXだけで約100種類も取り扱いがあり、新興国通貨や資源国通貨を取引できます。この点、取扱銘柄がおおむね20~40種類前後の他社と比べても、圧倒的な豊富さです。
FX以外の個別株、ETF、債券、コモディティについても種類が豊富で、世界中のあらゆる商品に投資可能です。
特に株式CFDは、国内の銘柄だけでなく、アメリカ・ドイツ・香港など世界22カ国の株式に投資できます。
加えてIG証券なら、株式CFDは5倍、株価指数CFDは10倍のレバレッジをかけられるので、資金の少ない人でも多くの利益を狙えます。
ノックアウトオプションやバイナリーオプションも取引できる
IG証券では、ノックアウトオプションやバイナリーオプションも取引できます。2つの商品に共通する特徴は、損失額をコントロールできる点です。
というのも、FXやCFD商品でロスカットが執行されなかった場合、追証により大きな損失を被るリスクがあります。
しかし、ノックアウトオプションやバイナリーオプションであれば、損失額は購入額に限定されます。
ノースリッページ注文で確実な決済が可能
逆指値注文を入れても暴騰や暴落の発生により、意図しないレートで注文が約定した結果、損失額が想定よりも多くなる経験をした人も多いでしょう。
実は、逆指値注文や指値注文とは、条件を満たしたら成行で約定する仕組みです。
よって、数分で価格が大きく動くようなケースでは、スリッページが発生するリスクが高くなります。
1万通貨分のドル/円を140円で買い、139円に逆指値注文を置いたケースで考えてみましょう。
逆指値注文が執行されずに138円まで下落してしまった場合の損失は2万円です。
(140円-138円)×1万通貨=2万円
しかし、IG証券のノースリッページ注文を139円に指定していた場合、注文が確実に約定するため、1万円の損失で済みます。
(140円-139円)×1万通貨=1万円
ノースリッページ注文を使えば、マーケットが荒れた状況でも損失が拡大するリスクを避けられます。
ただし、ノースリッページ注文を利用するには維持証拠金額の約0.2%程度の保証料(プレミアム)を支払わなければなりません。
仮にドル/円を取引する場合、必要なスリッページ保証料は180円です。(ドル/円が142.7円の場合)
通貨ペアによって保証料が変わるので、必ず取引前にIG証券の公式サイトで確認しておきましょう。
IGアカデミーやアナリストレポートなどの情報も豊富
IG証券では、IGアカデミーやアナリストレポートなどの情報も豊富に提供しています。IGアカデミーとは、無料で利用できるオンライン学習プログラムです。
取引の仕組みや心理面など初心者向けの情報はもちろん、テクニカル分析やリスク管理など専門的なコンテンツも学べます。
また、日々更新されるアナリストレポートや投資の基礎知識やテクニカル指標の活用方法などのコンテンツが豊富に揃っています。
ほかにも動画コンテンツや無料のメールマガジンも配信しており、初心者から上級者まで使いやすいサービスです。
IG証券を利用する際のデメリット
IG証券を利用する際はデメリットがあるので、注意が必要です。デメリットについて順番に解説します。
他社よりもスプレッドが広い時間帯がある
IG証券では、広告表示対象外の午前3時から9時までの間、一部の通貨ペアが原則固定から変動制に変わります。
その影響で、他社よりもスプレッドが広がりやすくなるので注意が必要です。
例えば、ユーロ/円の午前9時から翌日午前3時までのスプレッドは0.5銭ですが、午前3時から9時までの間は19.0銭まで広がります。
以下の表を見ても分かるように、他社よりもスプレッドが広がりやすいです。
FX業者 | ユーロ/円のスプレッド |
IG証券 | 午前9時~午前3時:19.0銭 午前3時~9時:0.5銭 |
LIONFX | 0.4~1.6銭 |
マネーパートナーズ | 12時~午前1時:0.4銭 午前1時~6時および7時~12時:0.8銭 6時~7時:6銭 |
IG証券では、スプレッドの広がりやすい時間帯の取引は避けましょう。
口座管理手数料が発生する
IG証券では、以下の条件をすべて満たすと月額550円(税込み)の口座管理手数料がかかります。
- 過去6ヶ月取引していない
- 過去6ヶ月ポジションを保有していない
- 口座に証拠金が残っている
口座に資金を入れたままIG証券での取引をしなくなった場合、毎月口座管理手数料が引かれるので注意が必要です。
最低取引単位が1万通貨なので資金が必要
IG証券の最低取引単位は1万通貨ですので、1000通貨取引が可能な証券会社で取引する場合よりも多めに資金を用意する必要があります。
たとえば米ドル/円の取引で、1万通貨を保有するために必要な証拠金は56,000円です(米ドル/円が140円で計算)。
ロスカットのリスクを避けるなら、最低でも10万円は用意しておきましょう。